「下戸(げこ)」という言葉はどこかの都道府県の方言なのか?という疑問を持っている人もいますが、本記事のタイトルの通り下戸は方言ではありません。
本記事では下戸が方言ではない理由などについてわかりやすく解説していきます。
ちなみにですが、本記事の筆者である僕はビール1杯も飲めないくらいお酒が弱かったです。
しかし、ある方法を7年・30万円以上もかけて発見し、それを実践することで今ではビールを10杯くらい飲んでも全然平気になりました。
そんな究極の方法を以下でご紹介しているので、気になる人はぜひ以下のボタンからチェックしてみてください。
下戸は方言ではない
お酒が飲めない・お酒が弱い人のことを下戸(げこ)と言いますが、下戸は方言ではありません。
下戸がもし方言だとすると、下戸という言葉は日本の限定的な地域だけで使用され、広く知られていないことになります。
下戸という言葉は日本文学やテレビなどのマスメディアでも頻繁に使用されており、日本語の一般的な語彙・表現として確立されています。
※詳しくは「下戸は差別用語?2023年時点では差別用語ではありません!アルハラとの関係は?」をご覧ください。
よって、下戸は方言であるとは言えません。
しかし、下戸が方言であると思っている人は意外と多いようです。
Yahoo!知恵袋にも以下の投稿がされていました。
下戸の読み方について教えてください
出典:Yahoo!知恵袋
お酒飲めない人を下戸って言いますよね?
私はずっと『げこ』だと思ってました、でも関東エリア出身の人が『げど』でしょって…
関西は『げこ』で関東では『げど』なんですか?それとも本当に『げど』が正しいの?関東の方が標準語話しますから…
私、長年間違って使ってたんでしょうか?
投稿者によると関東では下戸のことを「げど」と読むらしいですが、それは間違いです。
広辞苑でも「下戸」と検索してみると読み方は「げこ」であり、「げど」と読むことはありません。
そもそも下戸の由来の1つとしては万里の長城を建設しているときの門番に甘いものを配っていたからという説があります。
現在は世界遺産として登録されている中国の万里の長城ですが、万里の長城が建設されていた秦の時代、多くの門番が万里の長城で働いていました。
万里の長城には「上戸(じょうこ)」と呼ばれる厳しい寒さで有名な山上の門と「下戸(げこ)」と呼ばれる往来の激しさで有名な平地の門がありました。
門番として働いている人たちの苦労をねぎらうために、上戸の門番には体を温める効果があるお酒を、下戸の門番にはお酒ではなく疲れを癒やす効果のある甘いものを支給していたそうです。
※詳しくは「下戸とザルってどういう意味?なぜザルと呼ぶ?わかりやすく解説」をご覧ください。
つまり、「じょうこ」の反対が「げこ」であることから「げこ」以外の読み方はあり得ません。
下戸は方言ではないが、今ではあまり使われない言葉
以上で、下戸は方言ではないことがお分かりいただけたかと思いますが、下戸という言葉は今はあまり使われなくなってきています。
今回、Z世代の100人に対して「下戸という言葉を聞いたことがありますか?」というアンケート調査を取ってみましたが、結果は以下のようになりました。
※Z世代=2023年時点で10代〜20代前半の人たち
なんと87人ものZ世代の人が「下戸という言葉を聞いたことがない」と回答していました。
これは僕の感覚ですが、2023年時点で30歳以上の人であれば下戸という言葉を知っている人は多い気がします。
しかし、それ以下の世代や特にZ世代においては下戸という言葉は死語になりつつあると感じています。
実際に、X(旧Twitter)でも以下のツイートが見られます。
私はほぼ下戸(死語w)なので、楽しく飲める方は、ひたすら尊敬です〜!
出典:@morinokomichi2
行きつけのバーがあるとか、素敵ですよね
この前、「下戸なんでー酒勘弁」言うたら通じなかったんやけど、下戸って死語なのか??
出典:@Mega_Gorilla_
下戸って一発変換できないんだけど、死語なの…?
出典:@yuffifana
皆様の周りでZ世代の人がいたら「下戸って言葉知ってる?」とぜひ聞いてみてください。
熊本県には「熊本ばってん下戸だモンの日」という下戸と方言が組み合わさった日がある
熊本県熊本市では9月21日を「熊本ばってん下戸だモンの日」に制定しています。
「ばってん」は熊本の方言で「だけども」という意味です。
つまり「熊本ばってん下戸だモンの日」は「熊本だけども下戸だモンの日」ということになります。
熊本は九州にあるので、お酒に強い人が多いです。
※九州の人がお酒に強いことは統計的に認められています。詳しくは「お酒の下戸の割合は?世界的には?徹底調査してみた」をご覧ください。
「熊本ばってん下戸だモンの日」は熊本出身だけど下戸な人たちが集まってできた「熊本下戸の会」が初めて開催された日(9月21日)となります。
「熊本下戸の会」では下戸のみんなが集まり、お酒を交わさずに異業種交流を図るのが目的だそうです。
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今回は下戸と方言の関係について解説していきました。
下戸は確かに方言っぽいですが、方言ではないので注意しましょう。